住宅の床下では、湿気が溜まってしまうことがあります。
実はこの床下にたまった湿気は、家に大きなダメージを与えています。
この湿気は、床に使用する木材を工夫することで改善できる場合もあります。
そこで今回は、床下の湿気に強いビバ材という木材を紹介します。
□床下の湿気が多いとどうなる?
床下の通気性が悪いと湿度が高くなり、湿気を好む害虫の温床になるなどして家に大きな影響を及ぼします。
シロアリは湿気の多い場所を好みます。
木材を食い散らかし耐久性を低くしてしまいます。
また結露ができるとそこにダニやカビが発生します。
床上まで湿気が上がってしまうと、ダニやカビを吸い込んでしまい身体に不調をきたす恐れもあります。
さらに、腐朽菌が発生すると木材の耐震性にも問題が発生します。
地震が起きたときに家が倒壊する危険もあります。
家の安全性は、生活する上で重要ですよね。
湿気が多いと結露が床下に発生しますが、この結露がなかなか厄介です。
結露が発生するメカニズムは次のようになっています。
空気中に含まれる水蒸気の最大値は、気温に左右されます。
ある温度で含むことができる最大の水蒸気量は、気温が高いほど多くなります。
そのため、気温が下がると空気中に入りきらなくなった水蒸気が水となります。
これが結露と呼ばれるものですが、床下は外と比べて気温が比較的低いことなどから結露ができやすい環境になっているのです。
□ビバ材を紹介します
一般的に家に使う木材は、それぞれの特徴によって適した場所ごとに樹種を分けて使用されます。
そこで湿気の多い床下を改善するためにおすすめなのがビバ材です。
床下に使用する木材は、家を支える重要な部分であるため丈夫さが大切なだけでなく、地面に近い、通気性が悪いなどの問題点を解決することが求められます。
ビバ材は防虫効果のある「ヒノキチオール」という香気成分を含んでいます。
そのため床下によく甚大なダメージを与えるシロアリに強い点がまずメリットです。
この「ヒノキチオール」は、カビなどの菌に対する抗菌効果もあります。
さらにビバ材は湿気や水に強いという点も特徴です。
地面からの湿気や冠水した際にも、他の木材に比べて、腐って耐久性が落ちる心配が少ないです。
以上がビバ材を床下に使用するメリットでした。
耐久性に期待ができることが分かっていただけたと思います。
□まとめ
今回は、湿気が床下に与える影響とおすすめの木材を紹介しました。
木造の家を建てることを検討している方は、ぜひビバ材を使用することも考えてみてくださいね。