家に湿気が溜まると、菌が発生したりカビが生えたりして家の耐久性の低下につながることを知っていましたか。
湿気の原因は、気候以外にも立地、家の構造など様々なものがあります。そのため家の造り方を工夫するだけで効果的な湿気対策を行えます。
中でも今回は、「外壁通気工法」を紹介するので参考にしてくださいね。
□外壁通気工法とは?
まずは、外壁通気工法がどのようなものなのか紹介します。
この工法は、壁内に結露ができることによって建物が劣化することを防ぐために開発されました。
外壁通気工法では、サイディングと呼ばれる防水・耐天候を目的とした板を壁内に貼る際に、空気の層ができる貼り方をします。
また室内からの湿気対策に透湿防水シートを貼ります。
そうすることで、外側からの湿気や水分が室内に入らず、内側からの湿気は壁外に排出される仕組みになっているのです。
また胴縁と呼ばれる建物の内壁と外壁をつなげる木材も、通気が良くなるように通気口を設けるという工夫がされています。以上が外壁通気工法の説明でした。
湿気を外からは入れず内からは排出し、通気を良くすることで、湿気に強い工法といえることがご理解いただけたと思います。
□外壁通気工法のメリットは?
外壁通気工法の仕組みが分かったところで、これを実際に採用するとどのようなメリットを享受できるのか一例を紹介します。
壁内に結露が発生すると、ふき取ることは不可能ですよね。
そのため、湿気が排出されにくい壁内は、カビの温床となってしまうことも少なくありません。
このカビは不衛生なだけでなくアレルギーの原因となることもしばしばあります。
一度カビが生えてしまうと、壁内の木材の奥まで根を生やしてしまい、なかなか取れません。
先述したように、外壁通気工法はカビの好む湿気を溜めにくいため、カビの発生を防いでくれます。
さらに、台風などにより強い雨が直撃した際も雨漏りが起こりにくいというメリットがあります。
雨漏りというと天井を思い浮かべがちですが、実は外壁においても発生します。
しかも、この外壁の雨漏りではじわじわと水が染み込むため、気が付いた時には手遅れとなることもあります。
外壁の修理はお金も時間もかかるためできるだけ避けたいものですよね。
□まとめ
このように外壁通気工法を採用すれば、家を長持ちさせることにつながります。
せっかくのマイホームは長くきれいに使いたいですよね。
家づくりには、基本的な知識を知っておかないと完成し住んだ後に後悔しても遅いですよ、1年を通して快適に暮らせる家をお建て下さいね。
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