家と湿気。湿気が木材に与える影響は?

昔から木造の家は、和風で落ち着きのある見た目や癒される香りから人気でしたが、今は洋風の家が主力となっています。でも和洋折衷の家も多いですね。
木造住宅だけでなく、鉄筋コンクリートの住宅においても木材はたくさん使用されています。
日本の夏の気候の大きな特徴である湿気は、この木材に大きな影響を及ぼすのを知っていましたか。
今回は湿気と家の関係について紹介します。

□湿気が家に与える影響は?

「木材腐朽菌」を耳にしたことがある方は少ないと思います。
木材腐朽菌とは木材を腐らせる菌のことで、この菌が木材の中で繁殖すればするほど、家の強度は落ちてしまいます。

この木材腐朽菌は、湿度が高い場所の木材に発生しやすいです。
浴室や台所といった水回りのほかにも、床下も湿度が高くなりやすく、この菌が発生しやすい場所です。

木材腐朽菌が発生するには、栄養・温度・水分・空気の4つの発生条件がそろう必要があり、一部でも欠ければ発生はしません。
この発生条件はシロアリの発生条件と共通項が多いことから、木材腐朽菌の被害はシロアリの被害と同時に起こることがよくあります。
そのため木材腐朽菌の予防を行えばシロアリにも効果があります。

□湿気が発生する原因は?

木材腐朽菌についてわかったところで続いては、湿気が発生する主な要因を紹介します
気候以外にも家の湿度が高くなる原因はあります。

まずは土地が低く雨水がたまりやすい立地が挙げられます。
雨水がたまるとそれが蒸発することで水蒸気が発生します。

続いても立地に関する要因です。
もともと水田や湿地だった土地に住宅が建っている場合は地中に水分量が多いため、通常よりも床下に湿気がたまりやすくなります。

一方、家自体に原因がある場合もあります。
外壁の床下部分や周壁には通風のための換気孔が設置されているのですが、何らかの原因でこれがふさがれてしまうと空気の循環ができずに湿度が高くなってしまいます。
また近年は気密性の高い住宅が人気ですが、気密性が高いほど通気性が低くなる傾向があります。

さらに、床下の空間が狭いことも通気性を悪くする原因になります。
建築基準法が定められる前に建築された住宅は、特にこの傾向があるため注意が必要です。

水漏れや雨漏りがある住宅も、湿気が多くなります。
以前よりもじめじめすると感じたら、配管や屋根などの見えないところで水が漏れていないかを確認してみましょう。

加えて、日当たりや風通しも重要です。
日当たりが悪いことも湿度が高くなる原因となるため意識しましょう。

□まとめ

今回は、湿気と家の関係について紹介しました。
家を長く大切に使うためにも、湿気対策について今一度考えてみてくださいね。

湿度が1年を通して一定な家って知っていますか?しゆ度が一定という事は結露もなくカビもダニも発生しないという事になります。そんな家を紹介します。

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家の湿気対策をご紹介!通気工法のメリットとは

家に湿気が溜まると、菌が発生したりカビが生えたりして耐久性の低下につながることを知っていましたか。
湿気の原因は、気候以外にも立地、家の構造など様々なものがあります。
そのため家の造り方を工夫するだけで効果的な湿気対策を行えます。
中でも今回は、「外壁通気工法」を紹介するので参考にしてくださいね。

□外壁通気工法とは?

まずは、外壁通気工法がどのようなものなのか紹介します。
この工法は、壁内に結露ができることによって建物が劣化することを防ぐために開発されました。

外壁通気工法では、サイディングと呼ばれる防水・耐天候を目的とした板を壁内に貼る際に、空気の層ができる貼り方をします。
また室内からの湿気対策に透湿防水シートを貼ります。
そうすることで、外側からの湿気や水分が室内に入らず、内側からの湿気は壁外に排出される仕組みになっているのです。

また胴縁と呼ばれる建物の内壁と外壁をつなげる部分も、通気が良くなるように通気口を設けるという工夫がされています。

以上が外壁通気工法の説明でした。

湿気を外からは入れず内からは排出し、通気を良くすることで、湿気に強い工法といえることがご理解いただけたと思います。

□外壁通気工法のメリットは?

外壁通気工法の仕組みが分かったところで、これを実際に採用するとどのようなメリットを享受できるのか一例を紹介します。

壁内に結露が発生すると、ふき取ることは不可能ですよね。
そのため、湿気が排出されにくい壁内は、カビの温床となってしまうことも少なくありません。

このカビは不衛生なだけでなくアレルギーの原因となることもしばしばあります。
一度カビが生えてしまうと、壁内の木材の奥まで根を生やしてしまい、なかなか取れません。
先述したように、外壁通気工法はカビの好む湿気を溜めにくいため、カビの発生を防いでくれます。

さらに、台風などにより強い雨が直撃した際も雨漏りが起こりにくいというメリットがあります。
雨漏りというと天井を思い浮かべがちですが、実は外壁においても発生します。
しかも、この外壁の雨漏りではじわじわと水が染み込むため、気が付いた時には手遅れとなることもあります。
外壁の修理はお金も時間もかかるためできるだけ避けたいものですよね。

□まとめ

このように外壁通気工法を採用すれば、家を長持ちさせることにつながります。
せっかくのマイホームは長くきれいに使いたいですよね。
また異常気象にも強い構造の家は安心ですよね。
家を建てる際には、ぜひ検討してみてくださいね。

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地震に強い家の構造は?剛床工法の魅力をご紹介

近年は、地震が頻繁に起こるようになり、家を建てる際は耐震性も重要視されるようになりました。
地震に強い構造の家とは、どのようなものでしょうか。
安心して暮らせる家づくりをするために、ぜひ参考にしてくださいね。

□剛床工法とは?メリットは何?

まずは剛床工法がどのような工法なのか、どのようなメリットがあるのかをお伝えします。

剛床工法とは、家の床の造り方のひとつです。
従来の一般的な工法は家の躯体と床の間に「根太」と呼ばれる横木を挟んでいます
それに対して、剛床工法では躯体に直接床となる合板を固定しており、根太がない代わりに、合板に従来の倍以上の厚みを出しています。

この剛床工法のメリットとしては、どのような点が挙げられるでしょうか。

まず、耐震性が高いことが挙げられます。
名前の通り床を強くすることを目的としているこの工法は、面で床を支える構造を取り入れているため、家自体の強度が高くなり耐震性の向上が期待できます。

次に、床がたわみくくなります。
床がたわみにくくなることで歩行時のゆがみや床鳴りが少なくなり、安定性が上がります。

さらに、耐火性にも優れています。
床に厚みのある建材を使用しているため火災にも強いです。

以上メリットを紹介しました。
あらゆるゆがみに対する強さが、家の強度を高くすることにつながっているとお分かりいただけたと思います。

□剛床工法の家にしたい!注意点は?

続いては実際に剛床工法で家づくりをする際に注意すべきことを2つ紹介します。

まずは、カビや腐敗です。
つぎに、上階の音が下階に響きやすくなることです。
この工法は床を面で支えるという特徴から太鼓のような構造をしているため、通常よりも上階の音が下階に響きやすいです。
防音材を取り入れるといった対策をすると良いでしょう。

予想されるデメリットに対してしっかり対策を行ってくださいね。

□まとめ

今回は床の強度を増すことで家自体の耐震性を高くする剛床工法についてお伝えしました。
自分だけでなく一緒に住む家族の安全を守る家は、もちろん強度が大切です。
今後起こると言われている大地震に対しても、耐震性が高い家を建てることで備えられます。

いとう建設では、剛床工法はもちろんの事、制震構造を採用しています。

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